神経は使うと太くなるが、使わないと細くなり消える⁉️

お知らせ

いつもブログをお読み頂き誠に有難うございます。

このことは、これまで文献にてよく言われてきたことですが、日常生活でこのことを考えて行動されている方は、そう多くはないと私は思います。何故なら、どこまで運動すれば神経を太くして、どこまで運動しなかったら神経が細くなるのかが、わからないからです。

しかし、写真などで神経の状態が分かれば、納得できる方は増えると思います。

参考文献「あなたの脳のはなしTHE BRAIN THE STORY OF YOU 早川書房」より転載させていただきます。

ーーーーーーーーーー

【幼少期の神経の刈り込み】※この場合の刈り込みとは神経の接合が削ぎ落とされていくことをいう

若い脳の柔軟性にはどんな秘密があるのだろう?新しい細胞が成長するわけではなく、実際の細胞の数は子供と大人で同じである。秘密は細胞の接続にある。

生まれた時、赤ん坊のニューロンは、それぞれ異質でつながっていないが、生後2年間で感覚情報を取り込むうちに驚くほどのスピードでつながっていく。赤ん坊の脳内では、毎秒200万もの新しい接合、つまりシナプスが形成される。2歳までに子供のシナプスの数は100兆以上にもなるが、これは大人のそれの2倍である。接合はピークに達する時、その数は必要よりはるかに多い。この時点で盛んな新しい接合の形成が神経の刈り込みと言う戦略に取って代わられる。大人になっていく過程で、シナプスの半分が除去されるのだ。どのシナプスが残り、どれがなくなるのだろう?神経回路にうまく関与するシナプスは強められる一方、役に立たないシナプスは弱くなり、最終的に除去される。森の小道と同じで、使われない接合はなくなる。

(中略)

人間の長い幼少期に、脳は絶えず接合を削ぎ落とし、環境の特色に合わせて形を変える。

ーーーーーーーーーー

脳細胞は一生涯通じて増えないのですね。神経の接合は、よく使っているところは太くなっていくが、使ってない接合は、次第に細くなり反応しなくなって消えていくのですね。

脳が損傷した時もこれと同じようなことが起こっています。

損傷した直後は、生命維持最優先で傷口の修復に全力を注ぎます。その後、傷口の修復が完了したら、次に神経の刈り込みに移ります。

よく使っている動作の神経の接合を残し、脳損傷により使えなくなった神経の接合、もしくは使えるがあまり使ってない神経の接合が削ぎ落とされていきます。

私の場合、悪性脳腫瘍の摘出手術により脳内にゴルフボール大の穴がポッカ空きました。

生命維持最優先のために体は、必死にその大きな傷口を修復してくれました。その後、神経接合の刈り込みで使えていない神経接合がどんどん細くなって反応しなくなっている状態になり、現在があります。

手術後の片麻痺では、健康だった体と比べると、どうしても神経の接合(シナプス)の数が少ないのは否めません。よって麻痺側はできる範囲で使うことにして、麻痺のない健康側もどんどん使っております。勿論、使う時は大脳で意識してゆっくり動かして神経の接合を繋いで新しいデータを作成するように心がけております。 

最後までお読み頂き誠に有難うございました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました